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多くの海鳥が生息する天売島。本土からの距離は約24km,島の周囲は約12km,人口は300人弱で,隣の焼尻島とともに羽幌町に属する小さな島です。
ここは,人と海鳥が共生する世界でも大変珍しい島であるといわれています。
今や絶滅危惧種になっている羽幌町のシンボルでもある「オロロン鳥(ウミガラス)」は,多くの関係者の尽力によって守られ,近年わずかですが繁殖が確認されるようになりました。
また,ヒナを育てるために,くちばしいっぱいに小魚をくわえた約80万羽の「ウトウ」の親鳥が,夏の夕空一面を真っ黒にして一斉に巣に戻ります。世界でもこの島でしか観察できない,その圧巻の光景を一目見るため,全国各地からたくさんの観光客が訪れ,豊かな海の幸を味わいながら島内を賑やかにしてくれます。
本校は,明治17年に小樽から講師を招き学童に授業を開始し,明治25年5月に「天売簡易小学校」として開校しました。やがて昭和25年に小学校と中学校に分かれ,昭和30年の町村合併により,それぞれ「羽幌町立天売小学校」「羽幌町立天売中学校」の名称になりました。以後,社会で活躍する多くの卒業生を輩出してきましたが,少子化による児童生徒数の減少により,平成17年4月から「羽幌町立天売小中学校」として小中併置校になりました。
子どもの数は少なくなりましたが,見渡す限りキラキラ輝く大海原,海鳥たちが羽ばたくまぶしく広い青空,四季折々の美しい大自然の中で〝天売っ子〟たちは,毎日元気に学んでいます。
天売小中学校長